園長 杉山 一夫

 子どもたちが心待ちしていたプール開きが、生憎の雨で順延となりました。それでも、プール道具を持って子どもたちの会話は、水遊びに向かっていました。
梅雨とはいえ、最近は昔のようにシトシトと降る雨ではなく、ザーと強く降る雨が多くなってきたと思います。一雨降れば大雨警報が発令され、登園時間、降園時間にも配慮しなければならなくなってきています。地球の気候が年々変化し、暑い夏、線状降水帯による大雨の災害と、冬に降っていた雪の量が少なく、雪解け水が川に流れる量が年々減ってきています。
 水は水でも、大雨降って川を流れる水と、雪解け水が川を流れるのとは違います。雪解け水は、上流の土中の栄養分や、腐食中のミネラルをたっぷりと溶かし含まれています。古来よりこの水を農業用に用い、生育が促進され色づきや完熟が早くなり、収穫量も多くなるといわれています。日本に梅雨がある自然界の循環による、営みのすばらしさに気づかされます。昨年よりSDGsを学び出した子どもたちにも、原体験の中で必要感を感じていける、日常の保育に心がけていきたいと思います。
今月もよろしくお願いいたします。           (園長・記)