園庭に出る子どもたちを見ていると、真っ先に行くところがあります。それはクラスのプランター。それぞれのクラスがみんなで話し合って決めた野菜の栽培をしているのです。うさぎ組はオクラ、ぱんだ組はナス、きりん組はキュウリ、そしてらいおん組はトウモロコシ。毎日観察しながら、お水をあげたり、昨日より大きくなったことや変化を確認したりしてくれています。『園長先生こんなに大きくなったよ、どのトウモロコシが一番大きいでしょう?』と、らいおん組さん。『うーん、みんな大きく育ってるね。どれかな?』と答えると、手をぐーんと伸ばしながら、自分と同じくらいのトウモロコシの隣に立ち『これだよー』と、嬉しそうに教えてくれました。こんな風に身近で野菜の生長を感じられること、とっても素敵な事だなと改めて感じます。

野菜栽培を通じて、自分たちでお世話をしたり、いつも調理された状態でしか見ない野菜がどういう過程で育っていくのか知り、そしてそこには一生懸命野菜を育てた「人」がいるという事に気づく事、そして収穫したり食したりする様々な経験を通し発見と気づきの中で、生かされ生きる「命のつながり」を学び感じられる生活を送らせてあげたいなと思います。

そして、梅雨を迎えた今、雨が降るのを疎ましく思うのではなく、この時期ならではの自然体験を子どもたちと行いながら、水の大切さなど、より沢山の事を感じ考える環境を整えていきたいと思います。そして、手洗い、うがい等の衛生面においても、子どもたちが積極的に自分の身体の事に目を向けながら、生活できるように保育を進めていきたいと思います。