真夏日を思わせる暑さが続いていますね。園では、今日から水遊びが始まり、子どもたちの嬉しそうな声が園庭に響いています。

 先日、玄関で観察していたサナギがアゲハチョウになりました。熊谷先生のみかんの木で捕まえた幼虫。黒くて小さい幼虫を不思議そうに眺め、小さなあお虫になると、より興味を持ち、日に日に大きくなるあお虫に目を丸くしていました。サナギになった日は、「園長先生、サナギになった~」と教えてくれた子もいましたよ。そして、サナギが蝶になった日、気がついたのは安藤先生。「アゲハになりました‼️」と報告してくれると、「子どもたちに見せてきます」と、お部屋へ。「みんな~あお虫がちょうちょになったよー☆」元気な声がお部屋に響きます。クラスの子どもたちは興味津々で集まってきてくれ、反応は様々。ひよこ組では「すごい❗」うさぎ組では「ちょうちょだ」ぱんだ組では「どんな風に飛ぶのかな~」こんな言葉に女の子が「こうやってかな?」手を優雅にヒラヒラとさせてくれました。そして、きりん組さんに自然に返すようお願いし、みんなで人工芝に行きお見送りするつもりが…なかなか飛び立ちません。でも、じっとしている蝶を間近で見たことの無いお友だちも多く、子どもたちと私たちにとってはとても貴重な時間でした。「お口がクルッてしてる」こんな観察や「表と裏の模様が違う?」こんな気づきもありました。しばらくすると蝶は飛び立ちましたが、あまりうまく飛べず、すぐに下に降りてきて止まってしまいます。サナギからかえり、間もなくだったのできっと羽がうまく乾いてなかったり準備が整ってなかったのだと、私たちは反省。何時間か経ってちゃんと空へ飛び立って行けましたが、小さな命の様子を見せてもらうのであれば、こちら側もある程度の知識をもって関わっていかなければならないと、そんなことを思いました。今回、子どもたちの日々の発見、楽しみ、感動と共に、それを扱う私たち保育者の責任を感じました。「大切な命」すべての命を大切に、これからも子どもたちとの生活が充実したものとなるよう、努めていきたいと改めて感じた一日でした。

 アゲハチョウの巣立ったあとには、たくさんのカブトムシの幼虫が、玄関でお出迎え。菊澤先生のお家にホームステイしていた幼虫も戻ってきて、より賑やかになっていますが、これからも貴重な経験の場を大切にしていきたいと思います。

7月も、一日いちにちを大切に、熱中症に充分注意しながら過ごしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

新緑の美しい季節、園庭の桜の木はたくさんの葉を茂らせ、その下では子どもたちが虫探しをしたり、おままごとをしたりそんな姿がとっても微笑ましく感じます

さて、5月の遠足での出来事です。4歳児のお友だちが一生懸命虫を捕まえています。だんごむしやミミズ…『沢山捕まえたねー。どうするの?』そう話をきくと、『保育園に連れて帰る』こう教えてくれました。担任の先生が補足してくれ、やしろ保育園は虫が少ないから、やしろ保育園で虫が一杯見つけられるように繁殖活動をしているとの事でした。とても驚きました。やしろ保育園で、虫が一杯見つけられるように…。さすが、虫が好きな子どもたち。さて、これからどんな風にこの活動が展開していくのか、とても楽しみです。

虫が大好き、毎日園庭でだんごむしを探しているそんな子どもたちだからこそ、『公園には沢山の虫がいる。やしろ保育園にもたくさんの虫がいるといいな。』そう思い、今回の活動に繋がっているのではないでしょうか?子どもたちの『好き』のパワーと、子どもたちの『思い』をしっかりと受け止め、何か方法はないかな?と、一緒に考えていく先生の姿。そんな日常がやしろ保育園にはあります。子どもたちの思いを充分に引き出し、そして一緒に考え、一緒に楽しむ。子どもたちの心が躍るような、はずむような経験をこれからも沢山一緒に出来ると良いなと思っています。

 もうすぐ梅雨を迎えます。体調も崩しやすい時期でもありますので、子どもたちの体調にはより気をくばりながら、過ごしていきたいと思います。今月もどうぞよろしくお願いいたします。

園長 記

さわやかな風が吹き、園庭の緑色の葉っぱを茂らせた桜の枝がゆらゆらと揺れています。入園進級から1か月が過ぎ、それぞれの子どもたちが自分の心地よい
居場所を少しずつ見つけ、笑顔でいられる時間が、増えてきました。
そんな新年度が始まって少し過ぎた頃のこと。年長さんから、『園長先生、お部屋に来て下さい』と呼ばれたので行ってみると、クラスでやりたいことリストを作ったから、見て欲しいとのこと。そして、そのリストに上がっていることをみんなでやってみたいから、許可が欲しいということでした。子どもたちが考えた色んなやりたいことがぎっしり書いてある『やりたいことリスト』。もちろん私の答えはOKです。第一弾は、お花見。給食の先生におにぎりを一人ずつラップにくるんでもらい、シートを敷いて桜の下でお花見をしながらおやつを頂きました。みんな大満足の顔。そんな姿を見ながら、一人ひとりの子どもたちが意見を出し合って、みんなで実行していく、そこには私たち大人が準備した活動以上に子どもたちの心を満たし満足感を与えるものがあるのだなぁ…そんなことを感じました。これからも、子どもたちが自分たちで考え、決めていく機会を大切にしながら、充実した園生活が送れるように努めていきたいと思います。                  

園長  記